2006年03月30日

『別れの時』 …いつか花を咲かせるその日のために…

そう いつでも僕はここにいるから…

旅立ちの歌は春の空に響く
舞い散る桜が 強い風にふかれて舞い上がる
今こそ別れの時 振り返ることなく旅立ってゆけ

ともに過ごしてきた日々の想い出を
精一杯歌う希望の歌でふりほどき
君たちは新しい世界をつくるため
あの青い空の彼方に飛んでゆくんだ

やがて桜の季節が終わり
たんぽぽが咲き綿毛になって飛んでゆく
気が早いような気もするけれど
君たちの旅立ちに むしろそのたんぽぽを重ねているよ

ただ散っていくだけの桜じゃなくて
その手にしっかりと種を抱いて
柔らかな綿毛に風を含んで
はるかな街へと旅をするんだ

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 旅立っていく君たちを見送りながら
 一抹の不安がないわけじゃない
 たくさんの痛みや涙の中で
 大地に根をはることもできず倒れるとしたら…


…祈るような心で
不安をふりほどき僕は信じる
君たちの勇気を 僕に見せてくれた笑顔を
心に秘めた強い誓いを

きっと君たちは夢を叶える
色とりどりの花を咲かせて世界中の人に愛を届ける

たとえ ひとりで痛む夜にも
投げかけた思いが届かずに
涙を流す辛い夜にも

いつでも 僕はここにいるから
いつも信じて祈っているから

負けるんじゃないよ
今日の笑顔と誓いを胸に
ともに流した涙を胸に
立ち上がる勇気を君は持っているはずだから

でも どうしてもつらいときには心の中で手をつなごう
一人じゃない ともに戦う友たちがいる
遠くで祈る僕がいる

そして さえぎるすべての壁を乗り越えて
世界中に輝く 君たちの花を見せてくれ

posted by 銀河ステーション at 02:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 詩:つながり・絆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

慕わしい父母…ちちはは…へ

年老いてなお
遠くを見つめ続ける僕の父親
あなたの少し小さくなった背中を見つめながら
たまらない気持ちがこみあげてきた

僕のために
あなたが切り開いてくれた一筋の道
その足跡に
はじめて僕の まだ小さかった足を重ねた日

震えるような感動と
少しばかりの不安とに涙があふれた
そんな小さな僕を振り返り
笑いかけてくれたあの日のあなた

追いつこうとしても
いつもあなたは まだ少し先にいて
だからこそ僕は
こうして今まで 走り続けてこられたのだと思う


そんな父のかたわらで
静かな微笑みをたたえていた母
不思議です… 僕が美しいと感じるすべてのものには
どこかしら あなたの面影がある

…怒りや憎しみで
僕の心が歪むときにも
あのとき あなたがくれた優しさが
握り締めた拳をほどいてくれる

悔しさや痛み 僕の弱さのすべてを受け止めて
流してくれた涙の雫が
ひとり荒れ果てた荒野をあゆむ
僕の乾きを潤してくれる

そばにいなくても 
聞こえてくるあなたの声があったから
こうして僕は
いくつもの荒れ野や砂漠を 越えてこられたのだと思う


古い言葉をみつけた
「あなたの父母を楽しませ
あなたを産んだ母を喜ばせよ」
…僕は今 あなたがたふたりの喜びですか?

僕の中に生きるふたりの愛が
やがて大きな実りを結べる日まで
どうか ならんで燃えるふたつのいのちよ
消えずに輝きつづけてください

父母up.bmp
posted by 銀河ステーション at 00:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 詩:つながり・絆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月24日

鍾乳洞にて

薄暗い洞窟の中を
僕はゆっくりと進んでいく

背をかがめたり
大きな岩をまたいだり
落ちてくる水滴を避けたりしながら
まるで人生に似ているな…と僕は考える

こんなふうに
先の見えない薄暗がりの中を手探りで
背をかがめたり大きな岩をまたいだり
落ちてくる水滴を避けたりしながら越えて来た

一体僕はどこに向かおうとしているのだろう
ずっとこんな暗がりが続いていくのだろうか…

ふいに泣き出したくなる衝動にかられながら
僕はそれでも前へと進む

おもむろに目の前がひらけて
大きな空間が現れる


 青白い光に照らされて
 静かに浮かび上がる神の芸術

 気の遠くなるような時を重ねて
 少しずつ積み上げられた白い重なり

 誰も見ていない何万年の間
 やがてくる僕らとの出会いのために
 丁寧に磨き上げられてきた
 言葉なき愛の表象


…ひとりの少女が異国の言葉で歌い始めた
透き通る歌声が青白い空間に反響する

やがて人々の話し声が止まり 
静けさの中 祈りにも似た歌声だけが響きわたる

そう それはまるで教会の静謐とどこか似ていた
いつしか我知らず涙があふれ
過ぎ去った悔恨や過ちが洗い流されていく

それは何万年もかけて育まれた一つの優しさ
そしてこれからもきっと変わることのない崇高な愛

薄暗く長い道のりの果てに
こんなにも美しい世界が待っているなんて…

僕は洞窟の中で神に出会った
何万年もの時を越えて僕を待っていた愛に出会った


歌声はやみ 
洞窟を抜けて
光の中 新たな一歩を僕は踏み出す


…これから続く長い道のりの中
時には闇に閉ざされて苦しむ日々もあるだろう
その中で自分の弱さに負けそうなとき
僕はこの白く輝く神殿を思い出すんだ

いつでも見守っている愛があることを
どこかで待っている静かな愛があることを

その時僕の心にあの歌声が響き
光あふれる未来へと導いてくれるだろう
posted by 銀河ステーション at 22:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 詩:歩き続ける日々に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月23日

悲しみに…

疑うことになれてしまった
君の心の悲しさに
愛は静かに涙する

心は見えないものだから
どんなに強く想っていても
閉じた心には届かない

ぐるぐると
君の周囲を何度もまわる

抱きしめてあげたくても
寄り添ってあげたくても

もどかしいね
心の周りに透明な壁
どうしても
乗り越えることが出来ないよ

それでもいつか届くと信じて…

愛は今夜も呼んでいる

ひとりup最終.bmp
posted by 銀河ステーション at 03:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 詩:誰かへ そして自分へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月16日

小さな勇気

たとえば雨の日
ずぶぬれになっている人に
傘をさしかける

あるいは雪の日
滑って転んでしまった人に
手をさしのべる

ありふれた小さな勇気のひとつひとつに
僕はささやかな希望をいだく

世の中にはたくさんの悲しみがあふれかえっているけれど
その悲しみや痛みのぶんだけ必ず優しさやぬくもりがある

人間は 決して滅びゆく生き物ではないはず
互いに慈しみ生かしあう愛情と知恵とを持っている

あとはひとかけら…一歩踏み出す勇気さえあれば
世界はそこから回り始める

さあ 今 僕の心にもひとかけらの勇気を
すぐ傍らで泣いている 君の心を訪ねてゆこう

優しさup.bmp

※気がつけば疑心暗鬼に陥りがちな都会暮らしが長くなり、いつのまにか、小さな優しさの表現にすら臆病になっている自分を見つけました…。そんな自分を励ましたくて。
posted by 銀河ステーション at 01:05| Comment(3) | TrackBack(0) | 詩:誰かへ そして自分へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

蓮の花

蓮の花は
汚れた泥から茎を伸ばして
世にも美しい花を咲かせる

咲くことも実ることもない年月を重ね
誰もが花であることすら
忘れかけた頃花を咲かせる

そんな花に 君の人生を僕は重ねる

今は悪意や嘲りの中で涙するとしても
僕は信じている

君は乗り越える
そして誰もがため息をつくような
世界一美しい花を咲かせると…



蓮の花01up.bmp



※蓮の生命力は強く、かつて2000年前の種子が発芽し花を咲かせたことがあるそうです。
今、人生の辛い時期を通過している友人のことを考えながら、ふとそのことを思い出しました。
posted by 銀河ステーション at 20:50| Comment(7) | TrackBack(0) | 詩:誰かへ そして自分へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月07日

年甲斐もなく…誕生日

  郵便受けの中 不在配達がたまる平日過ごして
  やっと迎えた週末のダンボールは いっぱいのぬくもり
  次の休みには家へかえろうかな 何も知らせず 突然
  自立したなんて言えないのかな たまに恋しい

  Happy Birthday to me 生まれたときからずっと輝いてた
  Happy Birthday to me これから先もずっと私らしく行こう  

  年を重ねるたびに この日を喜んだ母の気持ちを想う
  今の私は あの日願ったままの子ですか…
                
                 (KOKIA『Happy Birthday to me』より)

今日は誕生日だった。ダブルスコアになるくらい年の離れた学生たちが祝ってくれて、恥ずかしいやら嬉しいやら…。

この年になってくると、誕生日を迎えることに少々微妙な思いを抱くのが正直なところで、ああ、これでまた一年、未来より過去が増えたんだな…などと悲観的な感慨を抱いたりもする。

果たして、今の自分「夢」と「思い出」どちらが大きいのだろうか…なんて考えて過ごした一日だったが、最後、学生たちから「Happy Birthday!」と言われた瞬間、なんだかまた頑張れそうな気持ちになってしまった。

「思い出」は黙っていても増えていくし、いちいち振り返らなくてもどこかに逃げて行ったりはしない。もうしばらくは前を向いて、歩いてみたいと、そう思った。


…部屋に戻ると、離れて暮らす妻からの「おめでとう」メールが届いていた。そういえば今年は、娘の誕生日にも帰ってあげられなかったな…と、しばし感傷に浸る。

そんなしみじみとした気持ちに流されるまま、KOKIAの『Happy Birthday to me』を聴く。後輩から勧められた当初は軽く流していたが、聴いてみるとこれが音大出でなかなかしっかりとした曲を書く。この曲も、名曲だ。

冒頭にあげた歌詞の部分に差し掛かったとき、ふと涙腺がゆるんでしまった。年老いた故郷の父母を思うと共に、注がれた愛情にふさわしい実りを結んだ自分だろうか…という切実な思いがこみ上げてきたのだ。

若者たちからもらった勇気と、支えてきてくれた家族の思い出からくる力とが一つに混ざり合って…僕はたまらなくなった。たくさんの愛に囲まれながら僕は生きている。

忘れがちだった宝物の一つ一つを思い出しながら…、今夜は眠れない特別な夜になりそうだ。


posted by 銀河ステーション at 23:55| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

つながり

ひと息ついた春の日の午後 懐かしい面影が心をよぎる

人生には幾つかのTurning Pointがあって
その一つ一つには必ず忘れがたい人との出会いがある

ひとりで歩いてきたように思っていたけれど
たくさんの人の想いが注がれてきた道でもあるんだ

小さな微生物やモグラやミミズ
たくさんの命が集まって一つの大樹を育てるように
生かされながらまた誰かのことを生かしてもいる

複雑に絡み合った生命(いのち)の木
高い天空へと伸びる運命(さだめ)の木

意味のない偶然のように見える出来事の羅列にも
隠されたシナリオがあるような気がする
きっと一つ一つの出会いに意味があり
「人生」という名の美しい布を織り成してゆくのだろう

ほら 僕の語りかけた一言が
あなたの心にさざ波を立てる

その波が 誰かの岸辺にたどりつく時
またひとつ 新しい命が輝き始める…

暗闇や光
思いがけない出会いと別れ
意味のないものなど何もない
大いなる つながりのなかで生かされている

…春
命のつながりに目覚める季節

育ち行く木々の若芽に目をやりながら
ひと息ついた春の日の午後

つながりup.bmp
posted by 銀河ステーション at 01:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 詩:つながり・絆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月02日

転換期

癒すことで癒されていく
愛することで愛されている…

傷つけられることには敏感なくせに
傷つけることには限りなく鈍感な僕がいる

誰かに寄り添って欲しいと願いながらも
誰の同伴者にもなれない僕がいる

心のどこかでは気づいていた
求めるだけの愛は不毛だと…

与える人がいてこそ受ける人がいる
涙を拭ってくれる人がいてこそ「ありがとう」の言葉も生まれる

ふりかえればたくさんの投げかけられた愛のあと
気づかずに通り過ぎてきた 愚か過ぎる僕のあしあと

ただ愛されることを待ち続けるのか
それとも愛の種になるのか

そろそろ人生も半ばにさしかかる
与えることをはじめてみないか

誰かを癒すことで癒されていく傷もあることを
愛することで愛されてきた自分に気づくということを

教えてくれたあなたのためにも
やがて訪れるあしたのためにも
posted by 銀河ステーション at 03:29| Comment(3) | TrackBack(0) | 詩:誰かへ そして自分へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月01日

君たちとともに…

もちろん年を取る事自体は悲しいことじゃないと思う

少しゆっくりとした足取りで人生を歩けば
夢中で走っていた頃には気づかなかった
いろんなことが見えてくる 

道端に咲く小さな花に挨拶したり
子供たちの歓声に目を細めたり
何気なく交わす夫婦の会話に
深いつながりを感じて微笑んだりもする

それでも若い君たちを見るとやっぱり希望に思うのだ

目を輝かせているかと思ったら 
すぐに落ち込んでべそをかいたりもするけれど
そんな君たちと未来を語り合うこの時間こそ
僕にとっての一番大切なひとときなんだ

何年かのちに
騒がしい店先や小奇麗なオフィス
太陽が照りつける工事現場で
せわしなく働く君たちの姿が見える

その心の中に思いやりと優しさを抱きつづけて行けるなら
この国はきっと今よりも笑顔にあふれた場所になるだろう

君たちは種
未来に美しい花を咲かせる種
今はどんなに荒れ果てた大地に見えるとしても
その土の中に確かに息づく種があるのなら

絶望はない

やがて可愛らしい芽を吹いて
青空に伸びていくだろう種たちよ
さあ夢を見よう
限りなく広がる未来を描こう

君たちの描く大きな夢に
ひとつひとつ静かに合槌を打ちながら

…実は僕も もう一度だけ
羽ばたいて見ようと思っているんだ

談笑up.bmp
posted by 銀河ステーション at 03:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 詩:つながり・絆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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