2006年10月03日

やがて一つになる日まで

小さなすれちがいや誤解が積み重なって
いつのまにか越えられないほど深い溝ができてしまった

聳え立つ壁ですら
最初は小さなれんがを一つ置くところから始まった

すぐに謝ることができていたなら
傷つけた痛みに悔やむ心を届けていたなら…

高く聳える壁の前に立ちすくむけど
本当は …いつでも一緒にいたかったんだ

??up.bmp

それでも …きっと遅すぎはしない
そう 今からでも遅くはないと信じよう

どんなに分厚い壁に隔てられても
越えられない溝に 憎しみの大河が流れていても

トンネルを掘り
橋を架けてゆくことはできるはず

やがてふたたび一つになる日を…
僕はあきらめたくはない




『露がグルジア国境閉鎖し交通遮断、郵便や送金も停止』こんな記事が目にとびこんできた。少し前まではひとつの国だったのに。ソ連時代の指導者スターリンはグルジア出身の人間だった。
きっと家族や親族、友情の絆で結ばれている人が、国境の向こうとこちらにいるはずなのに。手紙を送ることすら許されない。年老いた父母に仕送りをすることも、できない。
またどれだけの涙が流されるのか…。ロシアには一緒に歌い涙した友人もいるだけに、余計に心が締め付けられる。
昨日24時間の間に、バグダッドでは50人の遺体が新しく見つかったという。スンニ派とシーア派の対立の犠牲者…。もともとは同じイスラームなのに。

日本も、かつて文字や文化を教えてくれた国、中国や韓国と未だに葛藤を抱えたままだ。人は争わずにはいられない生き物なのだろうか。

…でも、悪あがきかもしれないけれど、あきらめたくない思いは残る。

この夏、休暇を利用して、親しい学生たちをひきつれて、一緒にひとつの冒険をした。

東南アジアの国を訪ねて、貧しい人々に家をつくるプロジェクトに参加したのだが、そこで触れ合った現地の子供たちの笑顔が忘れられない…。
もちろん、そんな小さな活動自体が何かを解決したとは思わない。むしろそこから何かを始めるために企画した旅…。
でも、わずか数日の体験は、主役である学生たち以上に、僕自身にもたくさんの感動を与えてくれた。

少年up.bmp言葉も違う、人種も違う学生たちで集まって、一つの家を作り上げる…。
誰かの為に尽くす喜び。愛したい思い、幸福を求める心はみんな同じなんだと気がついた。争うよりも、罵りあうよりも、手をつなぎ、同じ歌を歌いたいのが人間なんだ、と…。

途中で訪ねた小さな教会に掲げられた由来を示すプレートには、日本軍の侵略についての記述があった。そんな歴史を刻んできたのに、僕達との別れに涙を流してくれたその国の少女…。

積み上げてきた憎しみのあまりの大きさに、時々あきらめそうになるけれど、少しずつでも積み上げていく愛情と信頼の絆が、やがて高い壁すら越える時がくると信じて、希望をつないでいきたいと思う。

少なくとも何もしないで後悔するのはいやだから。


posted by 銀河ステーション at 01:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 詩:未来と平和のための祈り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この記事にずっとコメントしたかったんですが、
何と言っていいのか分からず、今になりました。
>聳え立つ壁ですら、最初は小さなれんがを一つ置くところから始まった
>トンネルを掘り、橋を架けてゆくことはできるはず
私はこの言葉に希望を抱きました。
高い壁が目の前にあると、ついその高さばかりに目が行き、
登ることも越えることも無理だ…って諦めがちです。
でも壁の向こうに行く方法は他にもあるんですね。
Posted by えりきん at 2006年10月05日 01:56
>えりきんさん
コメントありがとうございます!

どちらかと言えば感傷的な人間だと思うのですが、一方で図太いところもあって、どうしても希望の一筋を残してしまうところがあります。
墜ちきれないのは臆病なのかと思った時期もありましたが、でも最後はやっぱり前を向いて生きていたいと思うのです。

生きている以上は悪あがきしてでも頑張らないと…。そんなふうに思います。
Posted by 銀河ステーション at 2006年10月07日 09:51
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